大阪湾岸の美しい松林に天女が舞い降りた「羽衣伝説」が語り継がれる大阪府高石市。近年では、SF映画の様な臨海工業地帯の幻想的な夜景でも知られています。そんな高石の昔と今をモチーフに作られたのが、壽屋の和菓子詰め合わせ「天女の煌めき」です。カリっと香ばしい生地と、十勝産小豆を使ったこしあんの甘みがくせになる「天女かりんとう饅」は、同店の人気商品かりんとう饅頭をアレンジ。おいしさはそのままに、ハート型のキュートなシルエットに仕上げました。泉州地方に伝わる郷土菓子がベースの「工場夜景 夢灯り」は、そぼろ状にした上質な国産小豆をじっくり蒸しあげた軽い食感と、上品な甘さが特徴。夜景をイメージさせる華やかな金箔をあしらった贅沢な和菓子です。

壽屋の初代店主は、店長である奥さんのお父様。京都や大阪の名店で磨いた高い技術と、手作りにこだわり、添加物を使わない実直な姿勢は、ご主人に受け継がれ、創業以来50年以上、親子2代にわたって高石の人々に愛されてきました。現在、高石市は工場夜景を活用した町おこし「全国工場夜景サミット」に参加している他、ご当地キャラクター「てんにょん」をはじめ、羽衣伝説のPRにも取り組んでいます。「天女の煌めき」が開発された背景には、そんな地元に恩返しをしたいという田坂さんの想いがあります。一層の注目を集める工場夜景と羽衣伝説の融合をコンセプトに取り込むことで、地元の魅力をおいしく、華やかにPRしたいという田坂さん。高石銘菓の新しい世界の開拓に取り組んでいきます。