伝統と新技術で作る裏表色が違うてぬぐい
hirali(ひらり)
竹野染工株式会社
世界初の技術でてぬぐいを日常のふつうへ
以前から関東や京都では馴染みのあったてぬぐい。近年では若者向けのお店でもてぬぐいが扱われるようになり、関西にもてぬぐいブームが訪れています。そんな中、新技術で作り上げるてぬぐい「hirali」が大阪の地で誕生しました。「hirali」の最大の特長は「裏表配色が違う」こと。裏表の配色パターンはお互いの色が重なった際の効果までも計算した上で組合せられています。裏表で異なる印象を与えられるので、従来のてぬぐいとは異なり幅広い使い方が期待できます。和柄をモチーフにしたテキスタイルのパターンは、ストールのようにファッションアイテムとして使うこともでき、大きな可能性を秘めた商品と言えるでしょう。個々の商品名は、色の重ね合わせによって想起される季語 から付けられています。通常てぬぐいの名称は柄に基いて付けられますが、色に基づいた名前が付けられているのも斬新です。あたかも平安時代の十二単のように、色の掛け合わせを楽しめる新しいデザインコンセプトを持ったてぬぐいです。
全国で唯一、裏表の染め分けを実現
「hirali」の大きな特徴は「ロール捺染」による裏表の染め分け。通常てぬぐいは「注染」や「プリント」に よって染色されますが、これらの技術ではてぬぐいのような薄い生地を裏表別の色に染め上げることは不可能です。ところが竹野染工ではロール捺染を50年以上手掛けてきた経験から、すでに15年前にはてぬぐいを裏表別の色に染め上げる基礎技術を確立し、5年ほど前に現在の商品と同様の製品が作られるようになりました。「hirali」のロール捺染はプリントや他のロール捺染のように糸の上に色を乗せるのではありません。糸自体を染め上げているので、注染てぬぐいのように柔らかな手触りと吸水性があり、使い込むほどに風合いが馴染んできます。現在、日本にロール捺染の機械操作を行うことができる職人は10人もいないと言います。今日では注染に馴染みがある方が多いと思いますが、この商品には 注染と同じく高度な技術であるロール捺染をもっと世に知らしめたいという願いが込められています。いつか堺発信で「今治タオル」のような地域ブランドを確立するのが寺田さんの夢です。
ターゲット
- 価格帯:
- やや高め
- 年齢層:
- 20~50代
- 性 別:
- 女性
- シーン:
- お出かけ用、お土産、普段使い
- 印 象:
- 目新しい、意外、日本伝統、やさしい、やわらかい
※掲載情報は事業参加当時のものです。最新情報は各企業に問い合わせください。