泉州の土・水・光が育てた極上水なすの新しい味
泉州水なすのコンフィチュール
川崎農園
農園の中に加工工場で朝収穫、すぐに加工
「これが水なす?!」と思わず尋ねてしまうほどのとろける舌 触りと上品な甘み。フルーツのようなさっぱりとした酸味も絶妙。泉州水なすのコンフィチュールは、水なすならではの食感が季節を問わず味わえる贅沢な一品。新鮮な水なすを生かすため農園のすぐそばに加工場を作り、朝に収穫してすぐに加工。収穫時期に合わせて限定生産しているという。開発したのは川﨑農園代表・川﨑貴彦さん。貝塚の地で150年以上続く農家の6代目。若き後継者だ。日持ちのしない水なすは加工品といえば漬物が主流。ある時、近所の人から「水なすが苦手な子どもでも食べられるような加工品を」という依頼をきっかけに、煮詰めること を思いついた。「昔、水なすは子どものおやつだった」という父の話もヒントになったという川﨑さん。まさに泉州の人と風土が生み出したやさしい味わいだ。
代々伝わる井戸水と秘伝の栽培法だからこそ
「うちの水なすでしかこの味と食感は出せない」という川﨑さん。和歌山県と大阪府を隔てる和泉山脈と大阪湾に囲 まれた泉州では、古くから水なすが作られてきたが、日持ちがしないためほとんどが地元で消費されていた。農業技術や流通が進歩した現代、泉州地方の名産品の一つとなってからも農家にとっては特別繊細な品種。川﨑農園でも7 箇所ある畑のうち、土質の合う限られた畑でのみ栽培している。先祖から受け継いできた井戸の地下水は山の恵み。砂が絶妙に混ざった土質は海の恵み。澄んだ井戸水をたっぷり使い、作付面積に対する苗の本数を少なくすることで肥料と日光を十分に行き渡らせる。代々受け継ぐ栽培法で丹精込めて作られた水なすは、アクが少なく糖度が高い。そんな水なすを季節問わずに食べてもらいたいと考案したのがこの商品だ。小さな子どもの父親でもある川﨑さん。子どもでも安心して食べられるよう着色料や保存料を使わずに加工するため、大阪府環境農林水産総合研究所の指導の下で試行錯誤を繰り返した。こうしてできた商品は評判上々。地元や家族への愛情とこれからの可能性をたっぷり秘めた商品だ。
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