ぐつぐつ煮える真っ赤なスープ。辛そうに見えるが、口にすると意外なほどのまろやかさ。昆布の旨みが口に広がり、心地のいい辛さが余韻を残す。崔家の健美鍋「和牛もつすき鍋セット」は甘辛スープと牛もつの歯ごたえが相性抜群、一度食べるとやみつきになる味だ。製造しているのはアドバンス株式会社・柏原京美さん。故郷は韓国。在日三世として大阪で育ったという柏原さんにとって、もつ鍋は幼い頃から親しんできた家庭の味だという。その味をそのまま再現したいという想いから、商品は全て自宅キッチンで製造。仕入れた牛もつや野菜の鮮度を確かめながら、すべて自らの手で一つ一つパッキングしている。「新鮮な牛もつはピカピカ輝いている」という柏原さん。商品には希少部位であるツラミ(ほほ肉)、アカセン(4番目の胃)、小腸を使用。もつ独特の臭みはなく、それぞれの食感が楽しい。作り方も簡単で、もつ料理になじみがなくても十分に楽しめる味だ。

その昔、牛もつは捨てられる部分だった。戦後食糧難の時代に、捨てる部分を無駄なく食べようという昔の人々の知恵が詰まった料理がこのもつ鍋だという。食が豊かになった一方で、人のつながりが希薄になりつつある今、気楽に仲間や家族が集まって食卓を囲めるようなものをと開発したこの商品。幼い頃に家族で鍋を囲んだ幸せな思い出を多くの人に届けたい。だからこそ食材は安心なものをと、牛もつは高品質で信頼のおける牛肉を、野菜は大阪・泉州の指定農家から、すべて中間業者を通さずに直接仕入れる。牛もつは届いてすぐに新鮮さを確認、野菜は自ら畑に出向いて農作業をするほどの熱心さだ。 スープには昆布だしをしっかり効かせ、スパイスと調味料を加えて煮詰めた本場の味。さらに7 日間寝かせて発酵させることでまろやかさが増すという。「健美」という名の通り、スープに溶け込んだ香辛料が新陳代謝を高め、薬膳効果で滋養強壮にも効果的。子どもからお年寄りまで、多くの世代に愛されそうな商品だ。